食べてるのに体重が増えない理由があった!体重が増えない原因と対策法

「周りの人と同じものを食べているのに自分だけ体重が軽い」
「他の人より多くの量を食べているはずなのに体重が増えない」

上記のように食事に気を使っていても、体重が増えない悩みを抱えている人は男女関係なく案外多くいます。

今回の記事では、過去の論文や調査からわかる食事に気を使っても体重が増えない原因についてご紹介していきます。

またそれぞれの原因の対策法についても解説しますので、現在、食事の量などを意識しているのに体重が増えない方はそちらも合わせてチェックしてくださいね。

原因1. 一般的な食事からの摂取カロリーの量がそもそも少ない

食べているのに太れない

食事に気を使っているのに体重が増えない1つ目の考えられる原因は、平均的な食べる量がそもそも少ないことです。

厚生労働省が設定している日本人の食事摂取量基準というものがあります。
この基準には日本国民が健康を維持したり、より良くするために摂取するべきカロリーや栄養素の量が掲載されています。

そして現在、最も新しい2015年度版の基準と実際に摂取されている量を比べるとあることがわかるのです。

例えば、身体活動レベルが普通の18歳から29歳の女性の場合、摂取するべきカロリーの基準は1950kcalと定められています。

一方で平成29年に発表された国民健康・栄養調査結果の概要によると1日平均で1694kcalしか摂取していません。

た18歳から29歳の男性(普通の身体活動レベル)であれば、摂取するべきカロリーの基準は2650kcalなのですが、実際の摂取量は1日平均で2111kcalのみしかありません。

その他の年代の人もこのように摂取カロリーが基準値を下回っていることが多い傾向にあります。

つまりほとんどの人は摂取するべきカロリーよりも少ないカロリーしか食べていないわけです。

だからこそそもそも体重が増えづらい人ががその他の家族や友人と”同じ”量を食べていたとしても、体重を増やすことはほとんど難しいと言えるのですね。

原因2. 食べる量を過小評価、過大評価する事が多い

食事に気を使っているのに体重が増えない2つ目の考えられる原因は、多くの人は食べる量の過大評価、もしくは過小評価してしまうことです。

過大評価とは文字通り、実際に食べた量よりも多く評価することで、反対に過小評価とは実際に食べた量よりも少なく評価すること意味します。

そしてこの過大、もしくは過小評価というのは体重が増えない人にとっては非常に大きな問題なのです。

例えば、過去に川崎医療福祉大学会誌に掲載された論文では自分で評価した量と実際に測定された量を比較すると約2割から6割も違っていることがわかっています。

つまり・・・

自分では多くの量を食べていたつもりでも、それは過大評価していただけで、実際に食べている量は体重を増やすだけの量よりも遥かに少ない可能性があるということであり、もし当てはまっていた場合にはカロリーが足りていないわけですから、当然体重を増やすことはできないのですね。

原因3.十分なたんぱく質の量を確保出来ていない

太りたい人のタンパク質

食事に気を使っているのに体重が増えない3つ目の考えられる原因は、たんぱく質の摂取量が少ないことです。

体重を増やしたい人にとって食事からの三大栄養素の内、たんぱく質は最も重要な栄養素と言っても過言ではありません。

筋肉の量というのは実は人間の体重を占める割合が水分の次に多いのですが、筋肉の材料となるたんぱく質の摂取量が不足するとこの筋肉量が減ってしまうのです。

ところが岐阜市女子短期大学で行われた研究では、多くの人は脂質は確保出来ていても、たんぱく質や炭水化物の量や不足していることがわかっています。

炭水化物は筋肉を合成するのに重要な役割を持つ栄養素でもあります。

そのためたんぱく質と炭水化物の2つが不足することは体重増加を望む人は出来るだけ防ぐ必要があるのです。

しかし、現状ではこの2つの栄養素を確保できている人は少なく、それによって体重を増やせない状況に陥っているひともいるのです。

それぞれの原因への対策法

ここまで過去の調査などから考えられる体重が増えない原因について解説しましたので、ここからはそれぞれの原因ごとの対策法についてご紹介していきます。

ただ、それぞれの原因ごとの対策法と言いましたが、実はこれらの原因の対策法は全て同じです。
その対策法とは「食事の記録を取る」ということです。

上記で解説した通り、他と人と同じ食事を食べていても、自分なり頑張って食べていてもどちらも結局は体重を増やすために必要なカロリーを確保できないことに繋がる可能性が非常に高いです。

しかし、食事内容を細かくメモしていれば過大評価などは起きず、どのくらいカロリーが不足しているかどうかが正確にわかります。

またたんぱく質も同様に摂取量を記録していれば、十分な量を確保しているか正確に判断できます。

そしてカロリーやたんぱく質が不足していれば、単純にその分を追加で食べるように食事を調整するだけで、これらの原因を解決できるのです。

現在はスマホのアプリやネットで検索をすれば、食品ごとのカロリーやたんぱく質はもちろん、外食メニューのカロリーなどもすぐに把握できます。

ですので、これまで感覚でカロリーを評価していた方はぜひこれらのツールを活用して、正確にカロリーやたんぱく質を測るようにしてみてください。

ただし、今回ご紹介した体重が増えない原因というのはあくまで一部の原因です。

実際にはこれら以外にも消化・吸収に関する病気や消費エネルギー量の増加など様々なものが考えられます。
ですので、上記の対策法を実践したのに体重が増えない時には、食事以外の原因も疑うようにしましょう。